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eSATA/USB2.0 リムーバブルRAIDケース(2ベイ)

SA-DK2EU-R モニターレポート


(このレポートは2007年4月現在のものです)

No.2 兵庫県 メディア 様

1.はじめに

この度は、リムーバブルRAIDケースのモニターにご選出頂き、誠にありがとうございました。

昨今、迅速にノンリニアビデオ編集をし、研究資料として活用する機会が増大しています。私ども学校という業種柄では、行事やイベント毎に生徒をビデオ撮影するのはもちろんのこと、教師自身が授業にDVカメラを持ち込み、自分自身の教授法について考察する場を設け、また、生徒の行うプレゼンテーションの能力の分析に役立て、授業にそれらが反映されるよう活用しております。

それらをシーンごとに分別してハードディスクに保存しているのですが、何しろデータの量が膨大であり、バックアップを取ろうにも相当な時間を要するため、 対策をこまねいているのが現状です。折しも、NAS製品を増設計画中に当製品の案内をお見受けし、モニターに応募致しました。

2.第一印象

開封作業をしていて、容積の割に軽い印象を受けた。ハードディスク未搭載とは言え、アルミ製の筐体にこだわりを感じ、実際にハードディスクを内蔵するに当たっても、トレイ自体がヒートシンクの役目を担うような構造に感心した。

3.接続パソコンと内蔵ハードディスク

SA-DK2EU-Rに使用したHD
SATA HDD HITACHI Deskstar HDT725040VLA360 400GB 7200rpm×2個
当製品の使用方法 RAID1にて運用し、PCとUSB2.0で接続
パソコン1 Canopus DV Storm Station CM
CPU Intel Pentium4 3.2GHz
メモリ DDR-SDRAM 1GB ×2
ビデオチップ NVIDIA Quadro NVS 280
ハードディスク1 SATA 160GB(7200rpm)
ハードディスク2 SATA 250GB(7200rpm)
OS Windows XP Professional (Service pack 2)
パソコン2 自作
マザーボード AUSUTek P4C800 Deluxe (Intel 875p)
CPU Intel Pentium4 3.2GHz
メモリ DDR-SDRAM 1GB ×2
ビデオチップ Geforce FX 5200
ハードディスク1 SATA 160GB(7200rpm)
ハードディスク2 SATA 250GB(7200rpm)
OS Windows XP Professional (Service pack 2)

4.セッティングと動作結果

ハードディスクの取り付け

まず、別途購入したハードディスクを、付属のトレイに取り付けなければならない。Ratoc Rexシリーズと同様、ネジで一箇所ずつ固定していく。トレイそのものは重厚なアルミ製で、ハードディスクのヒートシンクとして機能している。

ハードディスク基盤部、スピンドル等とトレイの上蓋を、より密着性させるための熱伝導パッドが付属している点は非常にありがたい。そのため、若干ハードディスクが浮つき、押さえ込むのに力を要する。上蓋をスライドさせる際には、くれぐれも指を巻き込まないよう注意が必要である。

SA-DK2EU-Rをパソコンに接続

マニュアル片手に、本体背面のディップスイッチを操作する。設定項目は5つあり、1〜2がRAIDのモードの切替、3、4はRAID1時のリビルド、ベリファイ、5は障害発生時における警告ブザーの有無となっている。

背面のプッシュスイッチ(ディップスイッチ変更時のみ)を押しながらいざ電源を投入すれば、一般的なUSB製品と同様、難なくとWindows上から認識できた。Windowsのコントロールパネルから、管理ツール→コンピュータの管理→ディスク管理へと進めて行き、NTFSでフォーマットを敢行。一般的なハードディスク増設と何ら変わらない手順で使用できた。さらに筆者のテストでは、パーティション分けや、ダイナミックディスクに変換しても、問題なく利用できた。

静音性についてだが、やはりデスクトップで使う分には、それなりに気になる程度だろう。幸い今回使用した日立製のハードディスクは静音性に優れているものだが、トレイに収まっているとはいえ、フロントパネルはあくまでトレイのがわに過ぎないので、音が漏れることを覚悟しなければならない。筆者の自作PCは騒音が激しいので、この程度なら紛れてしまうが、使う場所によっては、決して静かとは言えないのである。

5.導入後の活用事例

複数ハードディスクでの運用がスマートに

今回、RAID1、USB2.0で接続し、冒頭で触れた通り、主にノンリニアビデオ編集において使用した。Adobe Premiere Pro 1.5を使って、当製品をソースとなるムービーの読み込み先、編集後のムービーの保存先として利用する。PremiereやWindows自体は、SATA接続された内蔵ハードディスクで運用している。
*** 補足 ***

保存先としてSA-DK2EU-Rをご利用いただいていますが、eSATA接続にすると転送速度が向上するため、ノンリニアビデオ編集も本製品で直接おこなうことができます。eSATA接続するためには、ポートマルチプライヤ対応eSATAホストインターフェイス(PCI Expressボード REX-PE30SやPCIボード REX-PCI15PM)の増設が必要です。


従来の筆者の編集環境は、当製品の代わりにUSBで接続されたハードディスクが大量にあり、ムービーを編集し終えては、USBハードディスクに書き出すことを繰り返し行い、録画したイベントごとにドライブを接続しなおしていた。その都度バックアップを取ろうものならそれ自体に時間やリソースを取られ、効率のよいビデオ編集には辛いものがあった。

当製品は、そんな不安を払拭してくれる。DVテープから当製品にムービーを取り込み、Premiereで編集後、また書き戻す。これだけで、バックアップならぬ"複製"が完成しているのである。念のため、当製品にマウントされた一方のハードディスクをトレイから取り出し、他のPCのSATAポートに接続して読み込んてみたら、先程まで編集していたデータを異存なく読み込めた。さすがハードウェアRAIDである。

また、従来使っていたUSB接続の外付けハードディスクでは、それ自体の電源にACアダプタを接続しなければならないが、当製品はトレイを交換するだけでよいので非常に楽であり、管理も手間にならず、何ともスマートに事が片付くのであった。

仮想環境+RAID1で安全性向上


ところで、筆者が編集したムービーを、サーバーからブロードキャスト配信しようと考えている。予算の都合上、高価な機器を揃えることが困難で、機器のセッティングに時間を掛ける余裕もないため、PC上に仮想環境であるMicrosoft Virtual PC 2004を導入し、ホストOSであるWindowsとは別に、テストがてらゲストOSを並行に動作させている。

ゲストOSのインストール用に、仮想ハードディスクとしてイメージファイルを作成する。その容量は、最小設定でも数GBに及ぶ。OSのインストール時に割り当てるパーティションの設定が、そのままイメージファイルの大きさになることを考えれば、想像しやすいだろう。そういったイメージファイルが、構築したシステムの数だけ存在することになる。


当然、サーバーともなれば信頼性が求められるため、物理的な機器の障害で、サービスが停止するわけには行かない。ダウンタイムは極力減らしたいし、システムの再構築は考えものだ。ところが、これが仮想環境ともなれば、動作させるPCが異なってもゲストOSの環境に影響はない。仮想環境のイメージファイルさえ何とか無事でいてくれれば、適当なPCでそれを読み込むだけで、すぐにサービスを復帰できることになる。

そこで、当製品を使ったRAID1の信頼性に、ゲストOSのイメージファイルを委ねようと試みた。仮想環境自体、CPUにかかる負荷は大きい。そのため、ハードディスクのスループットは、あまり重要では無いようだ。モニター期間が短いので、ハードディスクのトラブルに見舞われることは無かったが、今後の障害対策にも大変有効利用できそうだ。

6.終わりに

冒頭の紹介で、データのバックアップ先としての活用事例を挙げました。本来データのバックアップをおこなうためには、ファイルのコピーや転送という作業を伴いますが、当製品は、ミラーリングしつつ、簡単にハードディスクの交換ができることでバックアップ作業自体を不要にしてしまった、と言えなくはないでしょう。

もっとも、RAID1は2台のストレージの冗長性を保つことが仕事であって、バックアップを採るための機能ではありません。例えばウイルスに感染したので、バックアップ先からリカバリーするようなケースには使えないため、筆者のような事例で、バックアップとして成り立つのかと問われれば、お門違いなわけです。

しかしながら、これほどまでに技術は進化しているのにも関わらず、未だデータをバックアップする行為自体に手間が掛かったり、そもそもバックアップが入用になる有事に直面することに、矛盾を感じずにはいられません。

バックアップの必要性は、信頼してデータを保存して置いておくことができればそれで事が足り、データのリカバリーは、ファイルのスナップショットを取っていれば、解決できると思うのです。それすらストレージの信頼性を求め始める昨今、自ずと当製品を活用するソリューションが必要になってくるのではないでしょうか。

末筆になりましたが、よいタイミングでこのような機会に恵まれて、大変感謝しております。ありがとうございました。

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